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勇気ある挑戦:物理的なベクトルから平面上のベクトルの幾何的表現へ
MATH1002CA-PEP-CNLesson 1
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xy速度/変位xy物理学におけるベクトルの概念は、平面上のベクトルの起源である
物理学では、変位や力、速度などの量に頻繁に遭遇する。これらは大きさだけでなく方向も持つ。数学では、大きさと方向の両方を持つ量をベクトル(vector)と呼び、大きさだけを持ち方向を持たない量(例:質量、時間、長さ)はスカラー(物理学ではスカラーと呼ばれる)。

ベクトルの幾何的表現と基本的概念

ベクトルを直感的に研究するために、方向を持つ線分、すなわち有向線分(directed line segment) を使って表現する。有向線分には3つの要素がある:始点、方向、長さ。

  • ベクトルの長さ: ベクトル $\vec{AB}$ の大きさをベクトルの長さ(またはモジュール)といい、$|\vec{AB}|$ と表記する。
  • 特殊なベクトル: 長さが0のベクトルはゼロベクトル(zero vector)と呼ばれ、$\mathbf{0}$ で表記される。長さが1単位のベクトルは単位ベクトル(unit vector)と呼ばれる。
  • 位置関係: 方向が同じか反対の非ゼロベクトルは平行ベクトル(parallel vectors)とも呼ばれ、同一直線上ベクトル(collinear vectors)と規定される。ゼロベクトル $\mathbf{0}$ は任意のベクトルと平行である。
ベクトルの核心は「位置からの自由」にある。長さが等しく、方向が同じであれば、始点がどこにあっても、それらは等しいベクトルと呼ばれる。
$$\boldsymbol{a} = \boldsymbol{b} \iff |\boldsymbol{a}| = |\boldsymbol{b}| \text{ かつ方向が同じ}$$